ご家族や職場に知られることなく
事件を解決するためには
何らかの事件・犯罪に関わった疑いをかけられてしまった状況で、ご家族や職場に事件のことを知られることなく解決するにはどうすれば良いか。
そのような状況に陥ってしまわれた方からのご相談を受ける機会が多くあります。
警察から呼び出しを受けている場合もあれば、まだ警察に知られているかどうかもわからない、しかし被害届を出されているかもしれない…。
切実なお悩みに、刑事事件を長年扱ってきた弁護士の立場からアドバイスします。
どのようなケースだとご家族や職場に知られてしまうのか
「被疑者(メディアでは容疑者と表現)」として捜査機関から疑いをかけられ、捜査対象として扱われる立場になってしまったときでも、警察や検察が積極的に被疑者の家族へ連絡をするということは基本的にありません。
多くの場合は本人に直接連絡して出頭を求めたり、任意同行を要請したりします。
しかし、たとえば捜査上の必要から家宅捜索が行われる可能性があるときには、ご家族が捜査に立ち会うことになり、結果的にご家族に知られることになってしまいます。
また、職場に知られてしまうケースとしては、逮捕されて急に連絡が途絶えたり、警察から勤務先に所在確認の連絡が入ったりするケースが想定されます。
こうした家宅捜索や逮捕、職場への所在確認の連絡を避けることが、ご家族や職場に知られずに解決するための基本になります。
対応方法①すでに警察から呼び出しを受けている方の場合
警察から呼び出しを受けている方であれば、取り調べへの対応を間違えると逮捕される可能性が出てできます。
警察から話を聞きたいと呼び出しを受けた際に、不合理な言い訳をしていると捉えられてしまうと、疑いが強まり、逮捕につながる可能性が高まってしまいます。
まずは呼び出しに応じる前の段階で、刑事事件に強い弁護士に詳しく現在の状況を説明して、どのような対応をするべきかを相談していただくことが大切です。
対応方法②まだ呼び出しは受けていないけれど、警察が捜査に動いている可能性が高い場合
警察から呼び出しを受けていないものの、事件現場から逃げてしまって警察に自分の存在が知られているかどうかわからないけれど、恐らく被害届が出されて警察が捜査を進めているのではないかという状況の方もみえます。
そのまま逃げ回っていると、ある日突然突き止められて、警察が家に来て逮捕されるということもあります。
そうなればご家族にも職場にも知られてしまうことになってしまいます。
こういったケースへの対応に慣れている弁護士に相談して事情を詳しく説明すれば、警察がどの程度動いているか、ある程度の予測を立てることができます。
警察の動きが近くに迫ってきているようであれば、早急に自分から出頭して逃亡する意志がないことを示し、逮捕される可能性を少しでも下げるといった自発的な行動が必要になります。
呼び出しに対応する際は「身元引受人」の存在が重要
警察からの任意の呼び出しに対応するときでも、基本的には警察からは身元引受人を立てるように求められることが多くあります。
身元引受人とは、被疑者が逃げてしまったり証拠隠滅を図らないように監督する立場の人間のことです。
警察は基本的に本人のご家族が身元引受人になることを想定しています。
たとえばご結婚されている方なら奥さま、親と同居されている方なら親御さん。
どちらもいらっしゃらなければ職場の上司の方に身元引受人を依頼しなければならなくなります。
そうなると、身元引受人の方には警察としてもある程度事情を説明せざるを得ないので、当然、事件のことを隠しておくことはできません。
すでに警察からの呼び出しに対応して、ご家族や職場の上司に身元引受人を頼んでしまっていないのであれば、弁護士が出頭に同行して、弁護士自身が身元引受人になることを依頼すれば、ケースバイケースではありますが認められることもあります。
その場合はご家族や職場の上司に連絡がいくことは通常ありません。
弁護士が動いたことで家族・職場に知られることを防げたケース
事件現場で目撃されたもののその場から逃げてしまったり、事件現場に証拠が残っていたりして、時間をかけずに警察が被疑者にたどり着いてしまうことが想定される方からご相談を受けたときのことです。
ご依頼を受けるとすぐに弁護士の方から警察に連絡して、それでは来てくださいということになりました。
依頼者の方はどうしても奥さまには知られたくないということでしたので、弁護士が警察に同行してなんとか身元引受人として認めてもらうことができ、取り調べの後にお迎えに行かせてもらいました。
2回目以降の任意の取り調べには、基本的に身元引受人は不要になります。
弁護士が速やかに被害者の方との示談を成立させるなどして逮捕を免れることができ、最終的にご家族や職場に事件のことを知られずに解決できました。
逮捕を避ける、身元引受人を確保することが重要
ご家族や職場に知られずに事件を解決するためには、逮捕されないこと、身元引受人を依頼しないで済ませることが重要になります。
早い段階で刑事事件の実績豊富な弁護士にご相談することで、周囲に知られずに済ませる方法を見出すことができます。